これからの正義の話をしよう マイケル・サンデル
インセンティブ…人々の意思決定や行動を変化させるような要因のことをいう。誘因とも呼ぶ。(Wikipedia)
便乗値上げ。
幸福とは社会的福利の非経済的な面をも含むより幅の広い概念である。
他人の窮状を食いものにする強欲は罰せられるべきであり、報酬を与えられるべきではない。ところが、美徳に関する判断が法律に入り込むとなると懸念を感じるのだ。
アメリカの金持ち上位1%が国中の富の三分の一以上を保有し、その額は下位90%の世帯の資産を合計した額より多い。
カントの自律の概念
自分が定めた法則に従って自律的に行動するとき、われわれはその行動のために、その行動自体を究極の目的として行動している。
カントは嘘を認めないが、誤解を招く真実は認める。
実践なくして美徳は身につかない
自律的な自由(感性ではなく義務として、完全な・・?)自律的に自由で道徳的な人ってブッダとかじゃないですかね・・・
1973年のピンボール 村上春樹
「哲学の義務は」と僕はカントを引用した。「誤解によって生じた幻想を除去することにある。……配電盤よ貯水池の底に安らかに眠れ」
……二十五歳、引退するには悪くない歳だ。気の利いた人間なら大学を出て銀行の貸付係でもやっている歳だ。
ピンボール スペースシップの悲劇。ギルバート社。
一番好きなのは、失踪したピンボールを探すところ。ある日ゲームセンターはドーナツショップにかわり、僕は他のゲームセンターを探しまわり、ピンボールマニアを紹介される。僕が探していたピンボールは珍しい形で、マニアは色々探して見つけてくれた。そして潰れた養鶏場の倉庫はピンボールマシンの墓場で、そこで探していたピンボールを見つける。
村上春樹の、あるものをアナログに探して見つけるエピソードがとても好きだ。
ぼくは猟師になった 千松信也
卒業後は京都だけど山の麓でコンビニがある好立地で運送会社で働きながら狩猟生活を営む。
印象的なのは、猪の肉は若ければ柔らかくて臭みがないのだそうだ。臭いのは内臓の処理が下手だったり血が抜けてなかったりすることと、イノシシ鍋を作る店がやたら味付けをしているせいで臭いというイメージがついているのだそうだ。あとはおいしいどんぐりを食べているかどうかも・・・。
伏見稲荷大社の参道には雀の丸焼きを売ってる店が多いが、ほとんどは中国産。だから味も悪くカサカサなのだそうだ。やっぱり合成飼料とせまい環境でそだった肉はまずいんやって。むかしは国産で猟師の稼ぎ口だったスズメ猟。
昔はアウトドア派で今はインドア派なんです。1人で釣りに行くと寂しくなるのは孤独に弱いからだろうか。またやりたいなあ。
罪と罰
マルメラードフ氏の法事。ラスコーリニコフの全財産で豪華な葬式を取り計らうカテリーナ。しかし彼女の娘ソーニャを軽蔑する人たちはみな来ないし、下品なやつらばかり押しかけた。そこでルージン氏によってソーニャに窃盗の罪を着せられそうになるが、レベジャートニコフとラスコーリニコフによって彼の奸計が暴かれてしまう…
低い天井とせまい部屋は魂と頭脳を圧迫するものだよ!
ラスコーリニコフは1つの悪行は100の善行で償われる。日々を生活に費やす凡人の規範は非凡人にはあてはまらない(なぜなら彼らが新しい規範を作るからだ)という思想のもとに、そして貧乏と苦悩のために質屋の老婆を殺害し、一緒に居合わせた彼女の妹も殺害してしまう。
彼の妹ドゥーニャが家族のためにお金のために結婚しようとしたり
スヴィドリガイロフというドゥーニャの元雇い主が自殺したり
ポルフィーリーという予審判事の精神を削るような尋問やら
ドゥーニャがスヴィドリガイロフを殺そうと銃口をつきつけたとき、彼はドゥーニャの真の美しさを知る。彼女の憎悪の中からでしか美しさを見いだせないことを知り、自殺する(?)
流刑になったラスコーリニコフ、それについていく狂信者(キリスト教原理主義?)のソーニャ、マルメラードフの娘である。シベリアから見える遊牧民のゲルをソーニャと眺めている時に彼は彼女を愛する衝撃を受けてなんかうらやましい。
シッダールタ ヘッセ
たとえばシッダールタは、断食することを学ばなかったとしたら、今日のうちにも何かの勤めにつかねばならないでしょう。空腹がそれを余儀なくさせるでしょう。長いあいだ飢えに包囲されても、それに対して笑っていることができます。
3つの高尚な無敵の術
断食すること 待つこと 考えること
さぐり求めると、その人がさぐり求めるものだけを見る。目標にとりつかれているので、何ものも見出すことができない。
ことばはうちにひそんでいる意味をそこなうものだ。
無数の生死を超えた同時性の微笑
最近、しんどくてつらかったのは言葉で考え囚われるせいだと考えてたら、この話のシッダールタも似たようなことを言っていてこの偶然は不思議ですね。
風の歌を聴け
デレク・ハートフィールドの影響
祖母「暗い心を持つものは暗い夢しか見ない。もっと暗い心は夢さえも見ない」
人間は生まれつき不公平に作られてる。ジョンFケネディー
ポータブル・テレビをカウンターに出してもらい
1979年発表作品。電話のシーンを携帯電話で想像してたけど、小銭の描写で携帯電話が無い時代だったことを思い出した。公衆電話なんだよ。
「僕は何年かぶりに腹が立ち始めた」ぼくはいつも腹を立ててるような気がする。
レコード3枚で5550円。
「空が好きなんだ。いつまで見てても飽きないし、見たくない時には見なくて済む」ここ何年も真面目に空を見たことはないなあ。
何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。
ジャン・クリストフ?
帰省中の大学生が苦労してる女の子と懇意になったり、その妹らしき女のつらい手紙が印象的で、鼠は小説家になる。デレク・ハートフィールド。村上春樹。